救急現場に「ドローン」実証実験に参加
【医健新聞】
救急・災害医療において小型無人機「ドローン」を活用しようとする実証実験が、福岡市の九州大学伊都キャンパスにて公開されました。実験は総務省の支援の下、一般社団法人「EDAC(イーダック)」が実施。傷病者の元へ、いち早く医薬品を届けたり、災害時に上空から生存者や負傷者を捜索するための「救急ドローン」としての用途を広げ、普及させることを目的にEDACは活動しています。
今回の実験では急病人発生を想定し、傷病者役は心臓の異変を携帯電話にて119番通報。GPS情報に基づいてドローンが傷病者のいる現場まで飛び、現場一帯の映像を付近の捜索隊へ送信。傷病者を発見すると捜索隊の上空まで引き返して現場まで誘導し、傷病者の早期発見に繋がるかを実験したもの。
救急救命科の学生は、捜索隊役を担いました。ドローンを用いず捜索する班とドローンの誘導に従う班で実験を行うと、結果は大きく異なり「傷病者の早期発見」への可能性を感じることができました。最新の機材を用いた次世代の救急・災害医療に触れる貴重な機会となり、参加した学生たちも良い刺激を受けることができました。